取引先の請求先住所を納入先住所に自動コピー
ポイント #
取引先の請求先住所を納入先住所に自動コピーするフローです。
保存前フローについて #
Spring ‘20 で GA となった保存前フローはプロセスビルダーと同様に、レコードの作成や更新をきっかけとして起動する自動化プロセスです。プロセスビルダーと比較して処理が高速であることがメリットです。例えば、コンパイルサイズの非常に大きな数式を作成している場合は、このフローに置き換えるとメンテナンスしやすくなる可能性があるでしょう。
保存前フローは、レコードトリガフローを作成し、[開始] 要素の [フローを実行] 欄で [レコードが保存される前] を選択することで利用できます。プロセスビルダーとの比較については、『レコードトリガフローの考慮事項』を参照してください。
保存前フローの基礎 #
保存前フローでは、対象のレコードが $Record
変数で管理されます。レコードを更新する場合は、[レコードの更新] 要素の代わりに、[割り当て] 要素を使用して、この変数の項目に値を設定します。
複合項目の取り扱い #
納入先住所や請求先住所は ShippingAddress
、BillingAddress
といった項目で管理されますが、これらは複合項目と呼ばれ、読み取り専用です。少し手間がかかりますが、値を割り当てる際は、元の項目群 (郵便番号 (ShippingPostalCode
) や都道府県 (ShippingState
) など) を個別に扱う必要があります。